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トナーとは? 粉砕トナーと重合トナーの違い
トナーとは?
トナーとは色材として黒鉛や顔料を付着させた、 非常に小さな粒状(約5ミクロン) の透明なプラスチック(樹脂)からできている粒子です。
トナー粒子は非常に小さいため、通常「カートリッジ」と呼ばれる専用の容器に詰められた状態のものを、コピー機(複合機)に挿入して使用されます。
静電気によってトナーインクを用紙に付着させ、熱や圧力によって用紙に定着させ印刷していくため、定着性が高く色が滲まないという特徴があります。
トナーの作り方には、「粉砕法」と「重合法」の二通りがあり、メーカー・業者によって作り方が異なる為、品質の違いが生まれます。
印字方法については、レーザープリンターの仕組みと一緒に詳しく書いた記事がありますので、よろしければご覧ください。
粉砕法(粉砕トナー)
粉砕法とは、原料であるプラスチックを熱で溶かし、冷やして固めながら、強い気流で壁にぶつけて砕いていく手法です。
粉砕法で生成されたトナーを、粉砕トナーといいます。
固まった樹脂を砕くので、トナーの粒子は、大きさや形状がバラバラであるという特徴があります。
大きさや形状にばらつきがあることから感光ドラムや用紙の上で転写する際、電気特性にもばらつきが出てしまい、稀に印刷の質が落ちてしまうといったデメリットがあります。
しかし、シンプルな製法のため、「応用」が効いて「汎用性」も高いという特徴もあります。
微粒子粉砕
粉砕トナーは、繰り返し粉砕したりすることで、トナーの粒子がどんどん細かく、球体に近くなります。
トナーの粒子が球体に近くなることで、 粉砕トナーのデメリットである「電気特性にもばらつきが出てしまう」ことが少なくなり、精密な印刷にも応えられるようになります。
重合法(重合トナー)
重合法とは、プラスチックの元となる物質を化学反応で結合させてトナー粒子を生成する製造法です。重合法で生成されたトナーを、重合トナーといいます。
一定の形の粒子を作成することが出来るという特徴がある為、流動性・帯電の均一に優れ、機械的ストレスにも強く、粉砕トナーよりも印刷品質は優れているといえます。
ただ粉砕法よりも高度な技術を使用しての製造なので、生産コストが高くなってしまうのが難点です。
微粒子重合
化学技術の進歩により、さらにトナー粒子の大きさや形状を均一にしたり、熱特性が均一になるといった特徴があるものも出てきています。
まとめ
粉砕トナーと重合トナーについて説明してきましたが、「重合トナー」が優秀で全ての「粉砕トナー」がそれに劣っているというのは違います。
上記でも説明しましたが、粉砕トナーはシンプルな製法で、応用が効いて汎用性も高いため、精密な印刷にも応えられる質の良い粉砕トナーもあります。
また、不具合の少ない・品質の良い印刷をする為には、トナーだけではなくプリンターとの相性であったり、良い部品(カートリッジなど)が選ばれているか、にも注目することが大切です。
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高品質トナーとは、特殊トナーを使用しており、使用するカートリッジ・消耗品も厳しい基準を設け、品質のバラつきを抑えているトナーのことです。
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